安全衛生優良企業公表制度のスタート
長時間労働やメンタルヘルスなど、労働環境に関する対策が注目を集めていますが、この一環として平成27年6月から、安全衛生優良企業公表制度がスタートしました。この制度は、労働者の安全や健康対策を厚生労働省が評価し、認定する制度で、基準を満たすことで3年間の認定を受けることができます。
安全衛生優良企業とは
労働者の安全や健康を確保するための対策を積極的に取り入れ、高い安全衛生水準を維持・改善している企業で、厚生労働省が認定を行います。
安全衛生優良企業の認定基準
認定のための基準は、必要項目と積極的な取り組みの評価項目という項目に分けて設定されています。
STEP1
1)企業状況
- 労働安全衛生法などの法令の違反状況
- 労働災害の発生状況
- その他優良企業としてふさわしくない事項の有無
2)企業の取り組み
- 安全衛生体制の状況
- 安全衛生全般の取り組み
STEP2
上記2つの評価項目を全て満たした場合の合計点と比して、各取り組みや対策ごとには、6割以上、全体では8割以上を取得する
3)企業の積極的な取り組みを評価する項目
- 安全衛生活動を推進するための取り組み
- 健康で働きやすい職場環境の整備(健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、受動喫煙防止対策)
- 安全でリスクの少ない職場環境の整備
安全衛生優良企業認定のメリット
- 厚生労働省HPに企業名が公表される
- 安全衛生優良企業マークを名刺や各種商品などに使用することができる